猫のフィラリア症
「フィラリア」と聞くと、ワンちゃんの病気というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし実は、猫もフィラリアに感染することがあるんです。
今回は「猫のフィラリア症」について、症状や予防方法などをご紹介します。
◎フィラリアって何?
フィラリア(犬糸状虫)は、蚊によって媒介される寄生虫です。体内に入ったフィラリアの幼虫は血管や心臓に住みつき、様々な健康被害を引き起こします。
犬ではよく知られた疾患ですが、猫も感染する可能性があり、しかも症状が出にくいため発見が遅やすいです。
猫のフィラリア症の症状
猫の場合、フィラリアが1匹だけでも命に関わることがあります。以下のような症状が見られることがあります。
- 咳をする
- 呼吸が荒くなる
- 嘔吐
- 食欲不振
- 元気がなくなる
- 突然死(※重篤な場合)
特に呼吸器症状が目立つことが多く、「喘息かな?」と誤解されることもあります。
◎猫のフィラリアは検査でわかる?
犬と比べて検出が難しく、一般的な抗原検査では見つけにくい場合があります。血液検査やX線、超音波などを↓合わせて診断しますが、確定が難しいこ。。多いです。
だからこそ「予防」が大切!
猫のフィラリア症には有効な治療法がありません。そのため、予防こそが唯一の対策です。
月に1回のお薬(滴下タイプや内服薬)でしっかり予防できます。完全室内飼いの猫ちゃんでも、蚊は家の中にも入ってくるため、油断は禁物です。
◎予防のタイミングは?
地域にもよりますが、フィラリア予防は一般的に春~秋(蚊が活動する時期)に行います。
目安としては4月~12月頃が多いですが、詳しくは当院にご相談ください。
最後に
「うちの子は室内飼いだから大丈夫」と思っている方も多いですが、フィラリア症は室内飼いの猫でも感染する可能性 があります。
大切な猫ちゃんを守るために、ぜひフィラリア予防について考えてみてくださいね。
ご不明な点やご相談は、お気軽に当院までどうぞ!
0726616505