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歯石とり、歯周病、スケーリング

歯周病

歯肉炎と歯周炎の総称で、食べかすや細菌などの歯垢が、歯と歯ぐきの間にたまり、歯ぐきが炎症をおこしたものが歯肉炎です。

この状態がどんどん進んでいくと、歯を支えている組織も壊れ炎症が広がることを歯周炎と言います。

症状としては、口臭・歯茎の腫れや痛み、出血・歯ぐきなど骨を溶かしてマズル全体の腫れ、痛み、鼻血・細菌が他の臓器へ影響を引き起こす

歯周病は多くの子がかかっている病気で、2歳までにほとんどの犬猫が歯周病にかかっていると言われています。

歯肉炎は初期の状態で治る可能性がありますが、歯周炎まで進行してしまうと壊れた組織は戻らない疾患になります。

悪化してしまうと、炎症が歯の奥まで進んで口の外、すなわち目の下あたりまで穴が開いてしまったり、顎の骨が弱くなって折れてしまったり、

時には命に関わるような症状を引き起こすこともあります。

 

歯石

歯垢とは、食べ物による汚れと口腔内の細菌によるもので、歯垢は歯磨きで取り除くことができる汚れです。

しかし、歯垢は2、3日経過すると、唾液中のカルシウムが沈着し歯石になります。

歯石は歯磨きでは除去できないので、はみがきをできるように習慣づけておきましょう。

治療

当院では全身麻酔下での歯石取り(歯石除去)を行っています。

歯周病が軽度の場合は付着した歯垢や歯石を除去するだけで済みますが、重度の歯周病になると抜歯や歯肉の縫合が必要になります。

 

 

歯石取りについて

口臭が気になる場合、何か疾患がありますが、歯石による臭いの場合が多いです。

歯石除去、スケーリングなど呼び方は様々ですが全て歯をきれいにすることが目的です。

超音波スケーラーという専用の器具を用いて歯垢や歯垢が固まってできた歯石を取り除いたり、歯周ポケットの中を洗浄してきれいにします。

歯石取りは基本的に全身麻酔にて行われます。

 

  →無麻酔で処置について

当院では全身麻酔下での歯石取りを推奨しています。

無麻酔での歯石取りの処置は、歯周病の一番の原因となる歯周ポケット内の歯垢の清浄化には効果が限定的になると考えています。

また無麻酔下での処置はその子に恐怖心や痛みを与えてしまう可能性があり、口を触ることをますます嫌がるようになることもあります。

当院では麻酔前の検査や最新の麻酔モニターをそろえていることもあり最低限の体の負担で処置が可能です。

麻酔下での処置が心配な方は獣医師までご相談ください。

 

  →高齢での歯石取りについて

高齢になってからも歯石取りの処置は可能です。

歯周病は若い子でも多いですが、年齢を重ね重症化し、高齢になってから痛みや出血などの症状を訴えてこられる方も多いです。

高齢になってからは麻酔前の術前検査で安全に処置できるか確認させていただき処置をさせていただきます

 

歯周病を予防の方法について

 

毎日のハミガキで歯垢を貯めないようにすることで予防が可能になります。ただしお口を触られることを嫌がったり、細部までハミガキが行き届きにくかったりしますので、歯周病を完全に予防することは困難です。

そのため歯肉炎が進行して歯周病になる前に病院で定期的に歯石取りをすることをお勧めいたします。

ハミガキが困難な子には院内でのハミガキ処置(無麻酔)に加え、ご自宅用のデンタルガムやデンタルジェルの処方をご相談させていただいています。ご希望の方はスタッフまでご相談ください。

 

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