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ノミ・マダニについて

愛犬・愛猫のノミ・マダニ予防は大切!健康を守るためのポイント

愛犬や愛猫を飼っていると、気になるのがノミやマダニの存在。これらの寄生虫は、愛するペットにとって大きなストレスや健康トラブルの原因になるだけでなく、人間にも病気を広げる可能性があります。そこで、ノミ・マダニ予防の重要性について詳しくご紹介します。

1. ノミ・マダニってどんな問題があるの?

ノミは、ペットの皮膚に寄生し、かゆみを引き起こすだけでなく、アレルギー反応や皮膚炎を引き起こすことがあります。また、ノミがペットに寄生することで、人間にもアレルギー反応が出ることがあります。

マダニは、吸血を行いながらペットに病原菌を感染させることがあります。特に注意が必要なのが、「ライム病」や「バベシア症」といった感染症です。これらの病気は、ペットの命に関わることもあります。

また、SFTS(重症熱性血小板減少症候群:Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)は、マダニが媒介するウイルス性疾患で、犬や猫だけでなく、人間にも感染することがあります。症状は発熱・消化器症状・頭痛・筋肉痛・意識障害・出血症状などが出る。血液検査では白血球減少や血小板減少、生化学検査では肝酵素の上昇が見られる。重症例では多臓器不全やDICになり、致死率は10~30%と高い。

そのため、予防が非常に重要です。

2. ノミ・マダニ予防の方法

予防方法にはいくつかありますが、どれも定期的に行うことが大切です。

① フロントラインやコンフォティスなどの薬

獣医さんから処方されるノミ・マダニ予防薬は、非常に効果的です。例えば、月に1回の投薬でノミやマダニを寄せ付けない薬があります。最近では、噛み薬やスポットオンタイプなど種類も豊富ですので、愛犬・愛猫に合ったものを選びましょう。

② ノミ・マダニ用の首輪

薬を使うことに抵抗がある方には、ノミ・マダニ用の首輪もオススメです。一定の期間、寄生虫を防止してくれるため、薬を与えたくない場合でも、手軽に使えます。

但し、首が荒れたり、なかなか駆虫効果が弱いため、あまりお勧めできません。

③ 予防のタイミング

ノミ・マダニの活動が活発になる春から秋にかけては特に注意が必要です。しかし、温暖化の影響で冬でもノミやマダニが出現することがあるので、最近は年中の予防が理想的で、主流になってます!

3. ノミ・マダニを寄せつけない環境作り

薬での予防はもちろん重要ですが、愛犬・愛猫がノミやマダニに寄生されないように、生活環境にも配慮することが大切です。

  • 外で遊ぶ場所の確認: ノミやマダニは草むらや森林に多く生息しています。ペットが草むらを歩く際は、予防薬を塗ったり、首輪をつけるなど、事前の対策をしておくと安心です。
  • 定期的なブラッシング: ノミやマダニが付いていないかをチェックするために、ブラシで毛をとかすことも大切です。特に長毛種のペットは、しっかりと毛の間まで確認しましょう。

4. ノミ・マダニがついた場合の対処法

万が一、ノミやマダニがペットに付いてしまった場合は、早めに対応することが大切です。ノミはお風呂で洗い流したり、専用のノミ取りコームを使って取り除くことができますが、マダニは適切に取り除かないと、病気を引き起こすリスクが高くなります。

マダニを取る際は、ペットの皮膚に深く食い込んでいて、針先がペットにの残る可能性があるため、動物病院での取ってもらうことを推奨いたします。

取り除くだけでは根本解決になっていません!!!

ノミ・マダニ両方共についていた場合、自宅に潜んでいる場合があるため、バルサンなどの噴霧剤をたいたり、ペットには必ず、駆虫薬を付けないと駆除できません!!!

5.フィラリア予防薬とノミ・マダニ予防薬(ネクスガード スペクトラ)の合剤

近年、ノミやマダニ、フィラリアの予防を一度に済ませられる合剤タイプの予防薬(ネクスガード スペクトラ)が主流となっています。

例えば、経口タイプやスポットオンタイプの薬では、フィラリア予防だけでなく、ノミやマダニも同時に防げるものが多くなっています。これにより、ペットの健康管理が手軽になり、飲み忘れや塗り忘れを防ぐことができます。

複数の予防を1つの薬で管理できるので、飼い主さんにとって非常に便利です。

6.終わりに

愛犬や愛猫の健康を守るためには、ノミやマダニの予防が欠かせません。定期的な予防薬の投与や、環境の管理をしっかり行い、ペットが快適で健康に過ごせるようにしましょう。もしも心配なことがあれば、獣医さんに相談して最適な予防策を選ぶことが大切です。

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